住宅ローンは長期間にわたるものが多く、その間の支払いが家計にとって大きな負担になることは間違いないでしょう。
そこで検討したいのが「一括返済」です。
ここでは「住宅ローンの一括返済」について解説します。
住宅ローンの一括返済の特徴とメリットとは?
「住宅ローンの一括返済」は「全額繰り上げ返済」ともいい、住宅ローンの借入金残高を一度にすべて返済して完済することで、次のようなメリットがあります。
ローン完済によるゆとりを享受できる
ローンの支払いが終わるのですから、それ以降の負担はなくなり、心理的にも楽になるでしょう。
完済予定時まで支払うはずだった未経過分の利息については負担する必要がないため、その分の金利も軽減されたことになります。
保証金が返金される
住宅ローンを借りる際に保証料を一括で支払う契約をした場合は、保証金が戻ってくるケースがあります。
ただし、一括返済をおこなう時期によっては保証金が戻らない場合もあり、特に返済後期は戻り保証金がないこともあります。
住宅ローンの一括返済で「得する人」「損する人」それぞれのパターン
ローン完済で一見いいことづくめの「一括返済」ですが、タイミングによっては損をする人もいます。
「一括返済」で得する人・損する人をパターンごとにご紹介しましょう。
一括返済で得する人
子どもが独立して多額の貯蓄がある人
何千万もの貯蓄額があり、子どもも独立して今後学費などの負担予定がない人は早めに一括返済することをおすすめします。
貯蓄は減りますが、今後支払うローン返済がなくなることで、金銭的・心理的なゆとりを得ることができます。
一括返済で損する人
収入が不安定な人
収入が安定しないとき、一括返済して月々の支払いをなくしたいと思うこともあるでしょう。
しかし、手元に貯蓄があるからといって一度につぎ込んでしまうのは危険です。
いざというとき頼りになるのは手元にあるお金ですから、ある程度の貯蓄は確保しておきましょう。
子どもの進学など、まとまった支出予定がある人
「一括返済でローンを完済したのはいいが、さらに教育ローンを借りる羽目になった」というのでは、元も子もありません。
住宅ローンは現在低金利で推移しており、利息自体はそれほど高くはありませんから、大きな支出が不要になるまで一括返済は待った方がよいでしょう。
住宅ローン控除が残っている人(例外あり)
住宅ローン控除とは、一定の要件を満たした物件を購入または改築する際に活用できる減税制度です。
住宅購入後10年間、年末時の住宅ローン残額の1%が所得税から控除されるため、家計負担を軽減するメリットは大きいでしょう。
しかし、住宅購入後10年以内に一括返済をした場合、ローン残額がなくなるため住宅ローン控除も利用できなくなります。
一括返済で軽減できる利息の額が、住宅ローン控除による減税額よりも小さいのであれば、一括返済はしないほうがよいでしょう。
逆に、軽減できる利息額が減税額を超えている場合は、一括返済のほうが得ということになります。
まとめ
住宅ローンの一括返済について解説しました。
一括返済をするにはタイミングが大切です。
現在の生活、将来のライフスタイル、家族の事情等をよく考えて最善のタイミングでおこなってくださいね。
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